Road to Paris2024 Skatebaord Park Womensースケートボードパーク女子、パリオリンピック予選ランキングを考察 | CURRENT

Road to Paris2024 Skatebaord Park Womensースケートボードパーク女子、パリオリンピック予選ランキングを考察

| 2023.06.03
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先日2024パリ五輪予選、スケートボードパークがアルゼンチンのサンファンで開催された。
来年開催のパリオリンピック予選の第2戦となった。

サンファン大会終了時点でのオリンピック予選ポイントランキングと共に振り返りたいと思います。

まずは女子。
アルゼンチン大会では優勝候補で東京五輪金メダリストの四十住さくらが、直前の練習で怪我をし今大会も
参戦はしたが本来のスキルを発揮できず30位。
日本勢は草木が最終3本目でフルメイクし84.52で4位と日本人最高位、表彰台までは0.65と僅差だったが
確実に世界で上位に入る力を示した。
本人も「世界のトップとの差はまだ大きい」と語るようにここからどのようにステップアップしていくか注目な
ライダーだ。
ナショナルのヘッドコーチも「彼女は自信をつければまだまだ伸びる」とメンタル面での成長が今後の飛躍の鍵を握りそうだ。
東京五輪シルバーメダリストのは84.19と草木に続く5位、最終トライでスコアアップを狙うも中盤でミスし悔し涙を流す姿が印象的だった。
今大会圧巻だったのはパリ五輪金メダル最有力候補、イギリスのスカイ・ブラウンだ。
ウイニングランとなった3本目ではどこか流しているようにも見えたが90.84と唯一の90点台をマーク。
頭1つ抜け出ている印象だ。
身長も一回り大きくなり、パワー、スピードがアップしておりトランスファーのフリップインディでもバランス
を全く崩さず、女子ではスカイしか出来ないフロントサイドの540は今回は出さずに終えた。




ここからはランキングと共に考察していきたいと思う。


5月28日のアルゼンチン大会を終えた世界ランキングは以上の通りだ。
規定ではこの20名は出場資格を得られるのだが、「各国からは3名のみの出場」というレギュレーション
があるため、17位に入っている日本の中村は現在のところパリ五輪への出場資格はない。
さらに、アメリカ勢では16位のルビー、18位のジョーディン、19位のカーリンも出場資格獲得とはならない可能性が高い。

現時点(2023年6月3日)での世界ランキングで上記の4名が仮に出場資格獲得ならなかった場合、21位のチャーロット(オーストラリア)、22位のナナ(フランス)、この後は23位から28位まではトップ20に3名入っている、ブラジル、日本、アメリカのライダーとなるので29位のリリー(イギリス)、30位のエミリー(フランス)に出場枠獲得の可能性が高まる。

東京2020五輪とは出場資格の変更点となった、第三者委員会で決定する「ユニバーサリティ枠」の行方が気になるが、パリ五輪予選第2戦を終えた時点での各国代表争いも熾烈になってきている。


ランキングのトップに戻すと、2戦中2連勝のスカイ・ブラウン(イギリス)が結果もさることながら頭1つ
抜け出している印象。
この牙城をオリンピックディフェンディングチャンピオンの四十住(日本)、(日本)がどのように勝負していくか。
急成長中で期待の新星、草木(日本)が経験値を積みどれだけ力の差を埋めていくかが注目だ。


筆者がもう一人注目ライダーとしてあげたいのがオーストラリアの14歳、ルビー・テルーだ。

今回のアルゼンチン大会でもフリップインディからのマックツイストを決めるなど実力を発揮し堂々の
2位に。
オリンピックポイントランキングでも4位につけている。
テクニックはすでに世界一級品、ここにパワーがついてこればさらにスピード、高さが増しトップを十分に捉え
られる実力。


2024パリ五輪予選もまだ始まったばかり、注目ライダーをはじめ、出場権争いを引き続き注目していきたいと思います。

東京2020オリンピックを境にますます注目を集めるコンペティションシーン。 それらを横目に変わらず進化し続けるストリートシーン。 CURRENT編集部では両シーンがクロスオーバーし、加速する近代スケートボードを独自の目線で情報をお伝えしていきます。
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