[注目] X GamesでAIジャッジが試験導入!今後のスケートボードコンテストでも近い将来運用か?? | CURRENT

[注目] X GamesでAIジャッジが試験導入!今後のスケートボードコンテストでも近い将来運用か??

| 2025.06.27
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アーバンスポーツにもAIが本格導入か?


2025年1月にコロラドで開催された冬季のX GamesにてGoogle Cloudとコラボで開発された新たなAI技術「The Owl AI」を初導入した。

この大会ではスノーボード・スーパーパイプにて試験導入され、人工知能のジャッジとしてライダーの分析とジャッジを行い、解説者としてトリックなどを説明する機能も持ち合わすとされている。

すでにスノーボード業界では「AIを使ってライディングを判断するのは手段としての一つだ」や「奇妙な人工知能の声を使ってライディングの全てを伝えるのは別ものだ」「我々に不気味なロボットは必要ない」など賛否両論が繰り広げられているようだ。

この「The Owl AI」とは人工知能技術によりスポーツ判定をサポートする目的でX Games CEOのジェレミー・ブルーム氏が設立した新会社のシステムだ。



「AIジャッジ」システムがどのような立ち位置に置かれるかが重要

様々な観点から「人工知能の力を使い、ジャッジや体験、理解を近代化して高めることが我々の使命」とブルーム氏は語った。

X Gamesは「スタイル」や「カルチャー」といった部分に重きをおいている印象だったため「ジャッジはライダーと同じくらい重要な存在」など懐疑的な意見も少なくないようだ。



「技の成立」「高さ」「スピード」などの判断材料の一つとしてこの「AIジャッジ」が判断することが良いと筆者は感じた。

スノーボードのようにフィールドも含めダイナミックな動きであればある程度リプレイ検証などでトリックの成立や細部のチェックをできる印象がある。
一方、スケートボードは「パーク」や「バート」種目は比較的大きなトリックも多いが「ストリート」種目になると非常に細かい動きな上に一瞬でまた数センチ単位でトラックやデッキが掛かったか掛かっていないかなどを判断しなければならない。

こういったリプレイ検証でも難しい場合に「Owl AI」が活用できれば非常に有効だと感じる。



スケートボードのコンテストへの導入にも今後注目

まだスノーボード競技での試験的導入段階だが、X Gamesで試験的実施されたこともあり今後スケートボードの競技でも導入されるかが非常に注目だ。

一瞬の判断が必要とされるスケートボード。
ライダーは自身のつスキルを掛けてトリックに挑んでいるため、誤審に繋がらない運用であれば非常に効果的だと思う。
実際に筆者が現地で観たとある大会で実際には成立したはずの非常に繊細で細かい部分をレールに掛けるトリックだったが「掛かっていなかった」という判断で別のトリックという判定をされ非常に低い得点が表示されたのを目の当たりにしたことがある。
致し方ない部分もあるかもしれないが、そのために日々努力しているライダーが報われない結果になることは可能であれば防ぐべきだとは思う。


こういった部分でこの「Owl AI」がトリックを「成立か否か」という判断を明確にし、ジャッジがそのライダーやトリックのスタイルや難易度などを判断し、人間のジャッジが採点という形が理想ではないかと考える。

いずれにせよ、まだ導入が決まったわけではないがX Gamesも2026年に向けて大きな変化を公表していたり、2028ロサンゼルスオリンピック予選が同じく2026年より本格的にスタートする。

こういった運営サイドの変化なども今後非常に注目要素の一つなので今後も動向は追いかけたい。











東京2020オリンピックを境にますます注目を集めるコンペティションシーン。 それらを横目に変わらず進化し続けるストリートシーン。 CURRENT編集部では両シーンがクロスオーバーし、加速する近代スケートボードを独自の目線で情報をお伝えしていきます。
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