Focus of Highlight [パリ五輪予選WorldSkateboardingTour2024 ドバイ大会 パーク女子決勝] | CURRENT

Focus of Highlight [パリ五輪予選WorldSkateboardingTour2024 ドバイ大会 パーク女子決勝]

| 2024.03.07
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Focus of Highlight(フォーカスオブハイライト)とはコンテストにおけるターニングポイントとなったトリックをCURRENT編集部が独自の見解で紹介するコーナー。

今回は3月3日に開催された2024年最初のパリ五輪予選フェーズ1最終戦、ワールドスケートボーディングツアー2024ドバイ大会パーク女子決勝をフォーカス。

今回「Focus of Highlight」となるライダーはこちら。

今大会で見事3位に輝いた日本の長谷川 瑞穂のライディング。
トリックではなく今回は全体的な滑りにフォーカス。

実力、トリックの難易度が拮抗しているパーク女子戦線。
次に評価されるのが、「スピード」と「高さ」だと考える。
長谷川はバーチカル種目との二刀流ということもあり、スケートボードにおける加速動作である「パンピング」技術が非常に長けている。
力があればパンピングでいきおいに乗ることもできるが、彼女の場合は技術面での加速動作が非常に優れていると感じる。

スピードに乗ればそれだけエアーに飛び出した時の高さも得ることができる。
その証拠に決勝で見せた最初のマドンナエアーが物語っている。
対照的に今大会一番高難易度のトリック、540を2種類ランに入れたが4位に終わったX Games2023バーチカルの女王オーストラリアのアリサ・テルーがやはり高さの面で評価されていなかったように感じた。

長谷川はバックサイドキックフリップインディグラブや、バーチカルでも見せた女子ライダーではあまり見ないフロントサイドキックフリップインディというトリックも持っている。
これらがパークでのランに組み込めれば表彰台の頂点も見えてるくだろう。
世界ランキングも今大会前から58個ジャンプアップし一気に17位とフェーズ2への進出を逆転で決めた。
日本の出場権争いでも4番手となり、3番手でオリンピックディフェンディングチャンピオンの四十住までは約75000ポイントと少し差はあるがフェーズ2からの獲得ポイントを考えると逆転の可能性は十分にある。

ここからフェーズ2、パリ五輪出場への最後の戦いが始まる。
長谷川 瑞穂には要注目だ。



東京2020オリンピックを境にますます注目を集めるコンペティションシーン。 それらを横目に変わらず進化し続けるストリートシーン。 CURRENT編集部では両シーンがクロスオーバーし、加速する近代スケートボードを独自の目線で情報をお伝えしていきます。
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