[超速報]中国・杭州で開催されたアジア大会。スケートボードストリート種目男子決勝では中国の16歳、チョウ・ケツが優勝、日本の山附が5位、小野寺は7位となった!! | CURRENT

[超速報]中国・杭州で開催されたアジア大会。スケートボードストリート種目男子決勝では中国の16歳、チョウ・ケツが優勝、日本の山附が5位、小野寺は7位となった!!

| 2023.09.27
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2023年9月27日(水)に中国・杭州で開催されたアジア大会。


アジア大会は4年に一度開催されるアジア最大級の競技大会。
前回大会からスケートボードが正式種目となった。


前回大会では池 慧野巨が初代王者に輝いた。
日本人勢連覇がかかるこの種目、世界ランキング7位でパリ五輪にメダルの期待をよせる小野寺 吟雲と山附 明夢がファイナルに挑んだ。
優勝候補筆頭は首位通過日本の小野寺、その牙城を崩せるか予選3位のチョウ・ケツ(中国)と4位チョン・ジフン(韓国)が注目。

決勝は「ラン」セクションと「ベストトリック」の2セクションの合計ポイントで順位が決まる。

【ラン】
山附1本目 いつも通りの笑顔でスタート、登りのレッジでバックテールやキンクレッジで上に乗ってのバックサイド360オーリーなどセクションの使い方も独特でフルメイク63.71、2本目にアップデートを狙うもスコアは伸びず。
前回大会銀メダリスト、インドネシアのタンジュングがスピードとフローある滑りで技を繋いでいき
2本ともフルメイクし64.77
中国のチョウ・ケツ1本目フルメイク70.58 。
ともに韓国のチョン・ジフン序盤からミスが1本目、2本目ともに流れに乗れず。
小野寺一本目10段ハンドレールでキックフリップフロントサイドボードスライド、バリアルフリップでスタートし最後はダブルキックフリップと完璧にフルメイク76.39。


ランを終え、首位小野寺(日本)、2位チョウ(中国)、3位タンジュング(インドネシア)、山附(日本)が4位。
小野寺が頭一つ抜け出す形、3位タンジュングと4位山附がわずか1.06ポイントと表彰台争いが熾烈極める形でベストトリックへ。


【ベストトリック】
1本目ソ、チョウの中国勢意外は全員ミスという波乱のスタートに。
2本目はインドネシアのタンジェングが1本目のミスを修正しバンクレールでフェイキーキャバレリアルボードスライドを決め68.08をマーク、安定感を見せる中国のソが1本目に続き10段レッジでスイッチフロントサイド5-0グラインドで73.25とスコアを揃え、ランセクションではフルメイクとならなかったがここで一気にメダル争いに浮上してきた。
抜群の安定感を見せる同じ中国のチョウもスコアをまとめこの時点で首位に。
3本目は1、2本目ともにミスをしここで決めておきたい日本の山附は技を変更するも決めきれず、小野寺もここまで同じトリックに挑戦するもまさかの3連続ミスで日本勢は後がない状況に、前回大会の銀メダリストであるインドネシアのタンジェングは試合巧者ぶりを発揮し2本目の成功に続き10段レールでバックサイドスミスグラインドを成功し67.78をマークしスコアをまとめこの時点で2位に浮上。


勝負は後半戦へ、後がない日本勢は4本目に全てを賭ける展開に。

4本目、ここで望みを繋ぎたい山附(日本)は3本目でミスした10段レールでのフロントサイドフィーブルグラインドを完璧に決め67.55をマークし最終トライに表彰台の望みを繋いだ。
対照的に小野寺(日本)はまさかの4本連続ミスし表彰台の望みが消える展開に。
首位を独走する中国のチョウは10段レールでヒールフリップフロントサイドボードスライドを決め81.89のハイスコアを獲得。
5本目、逆転での表彰台を狙った日本の山附は得意技のバリアルヒールを10段ステアでトライするが惜しくもミスし悔しい5位フィニッシュに。
メダルの色争いで逆転を狙う中国のソは3、4本目で同じ技を決めきれず10段レッジでのスイッチフロントサイドテールスライドに挑戦するもミスし3位フィニッシュ。
最終トライで一矢報いたい小野寺(日本)は最後も決めきれずまさかの5連続ミスと7位に終わった。



優勝は中国のチョウ・ケツ、2位は前回大会に引き続き2大会連続銀メダルとなったインドネシアのタンジェング・サンッゴエ、3位に勝負強さを見せた中国のソが表彰台に。

男子ストリートは勝負強さを見せたライダーがそれぞれ表彰台に輝いた。
日本の山附も決めていれば表彰台を狙える位置につけていただけに悔しい結果となった。
優勝候補筆頭ながらまさかのベストトリックで成功0という結果に終わった日本の小野寺だったが世界ランキングでパリ五輪出場へ有利な位置につけているので今回のアジア大会も経験の一つとして更なる成長に期待したい。
今大会一番注目だったのがフトモ、タンジェングのインドネシア勢のレベルの向上だ。
スピード感、スタイル、トリックチョイスや完成度などが非常に著しくレベルアップしており今後のアジア戦線から世界戦線への期待が高まる楽しみな要素となった。

【大会結果】

優勝: チョウ・ケツ (中国) / 231/14 pt
2位: タンジェング (インドネシア) /200.63 pt 
3位: ソ・ケングン(中国) / 195.73pt

東京2020オリンピックを境にますます注目を集めるコンペティションシーン。 それらを横目に変わらず進化し続けるストリートシーン。 CURRENT編集部では両シーンがクロスオーバーし、加速する近代スケートボードを独自の目線で情報をお伝えしていきます。
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