まだ早い??今から要チェック!!!CURRENT的ロサンゼルスオリンピック2028注目ライダーを紹介(パーク編) | CURRENT

まだ早い??今から要チェック!!!CURRENT的ロサンゼルスオリンピック2028注目ライダーを紹介(パーク編)

| 2024.08.17
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先日閉幕した「パリオリンピック2024」。「ストリート」では女子の吉沢恋が金メダル、赤間凛音が銀メダルと1、2フィニッシュを果たし、男子では堀米雄斗が大逆転で2連覇を達成するなど東京大会に続き日本勢が金メダリストに輝いた。一方で「パーク」では開心那が東京大会に続き2大会連続で銀メダルを獲得するなど、今では「日本のお家芸」とも言われるほどになり国内では連日話題が尽きないスケートボード競技。

パリオリンピックを終えて、選手によっては4年後に開催される「ロサンゼルスオリンピック2028」について意気込みも語る選手もいる中、今回は一足も二足も早く、今後のロサンゼルスオリンピックでも活躍が期待されるスケートボード注目ライダーをCURRENT編集部的目線でピックアップ。

もちろん今回パリオリンピック予選及び本戦に出場した日本代表ライダーは、引き続きロサンゼルスオリンピックでも有力ライダーであることは周知の事実だが、まだ見ぬ若手の有力ライダーも日本には大勢存在することを声を大にして伝えておきたい。

「まだ早すぎる」そんな声が聞こえてきそうではあるが、気にせず本編集部は独自の目線で選んだ4名を紹介する。

前回はストリート編だったが今回はパーク編。

【男子

最初に紹介したいのは猪又湊哉だ。世界最高峰のトリックを有する若手ライダーとして知られている彼は、特にバーチカルで大活躍しており6月にアメリカはカリフォルニアで行われた「X Games Ventura 2024」ではバーチカル・ベストトリックにて世界最高難度の「バリアルフリップインディーグラブバックサイド540」をメイクして並いる強豪を抑えて初出場にも関わらず見事銀メダルを獲得した。

そんな彼はバーチカルはもちろんのこと、パークスタイルでも国内最高峰の実力を持っている。日本選手権でも決勝常連ライダーであり若手ながらも年上のライダーに引けを取らない攻めのライディングが特徴だ。バーチカル仕込みの高いエアーがベースとなっていることからフリップトリックや回転系トリックの安定感を生み、そのハイレベルなライディングへ昇華している。まだ今年15歳の年と現在絶賛成長中の彼がここ数年でさらに国内外での強さを見せてロサンゼルスオリンピックへの出場権争いに食い込んでくることは間違いないだろう。なお彼は来月開催される「X Games Chiba 2024」への出場を決めている。是非彼のライディングを現地でチェックして欲しい!

次に紹介したいのは西川有生。弱冠11歳の彼は小柄ながらも大人顔負けの豪快なトリックが特徴的な最近急成長を見せて世界でも注目が集まっているキッズスケーター。その中でも特筆すべきはフリップトリックの数々。あまり他のライダーがやらないキックフリップとハンドフリップの組み合わせはスタイリッシュ。

バーチカルならではのトリックかもしれないが、バーチカルでのフリップ系の精度の高さはパークのディープエンドやエクステンションでも多いに活かせる点。
特に「X Games Ventura 2024」のバーチカル・ベストトリックで会場を沸かせた「キックフリップバックサイドリップスライド to フェイキー」は完成度が高くパークスタイルにおいても高得点が狙えるトリックだろう。

西川も猪又と同様にバーチカルとパーク両方で活躍している若手の1人であるため今後も非常に要注目のライダーであり、バーチカルはもちろんのことパークスタイルでも世界を舞台にどんなライディングで強さを見せてくれるのかに期待したい。

そして注目の男子ライダーとして最後に紹介するのは河上恵蒔。弱冠9歳で世界最年少記録の偉業を数々成し遂げているバーチカルライダー。正確にはまだパークの舞台で戦っているわけではないが、以前とある取材でパークへの参戦意向を示していたのでここで紹介したい。

おそらく「河上恵蒔」という名前を聞いて最初に思いつくのはバーチカルでエアー中に2回転半する「900」というトリックだろう。世界最年少でこのトリックをメイクすると、今年の「Tony Hawk’s Vert Alert」ではこの「900」を3連続で決めるという世界初のとんでもない快挙を成し遂げた。これには会場で見ていたオーガーナイザーであるレジェンドライダーのトニー・ホークもスタンディングオーベーションで河上のランを称えた。

彼はまだパークの大会には出ていないが、身体もこれから大きくなりパワーがついてきた時にどんなライディングをパークで見せてくれるのかは計り知れない。ロサンゼルスオリンピックの時点はまだ13歳とどうなるかは分からないが大注目のライダーの1人であることは変わりないだろう。なお河上も「X Games Chiba 2024」への出場が決まっているので、是非彼のライディングを現地でチェックしよう!

【女子】

そして今回女子からはパリオリンピックの兼ね合いの面からも、オリンピック初代金メダリストで世界のパークシーンを牽引し続けている四十住さくらとゆかりのある若手ライダーを1人紹介したい。それが弱冠11歳の佐竹晃だ。

佐竹もバーチカルとパークスタイルの両方で活躍する若手ライダー。パークスタイルのライディングスキルはやはり四十住から幼少から教わったこともあり折り紙付き。回転技はもちろんのこと、フリップトリックからグラインドトリックまで世界を相手に十分戦えるものを既に持っている。

一方でバーチカルでは世界女子初の「キックフリップボディバリアル540」を決めるなど世界最高峰のスキルレベルを有する。パークスタイルへ応用できるトリックやスキルも多く、今後さらに力をつけていき世界トップで活躍する日本人選手たちと肩を並べて近いうちに世界大会の舞台で四十住と共に競い合う画も見られるだろう。

最後に

今回のパリオリンピックではアメリカ合衆国のトム・シャーが銀メダルを獲得するなど、バーチカルを主戦場とするライダーが強さを見せた印象を受けた。なお本記事で紹介したライダーたちもそれぞれがバーチカルで大活躍しているため今後の期待も高まる。

パリオリンピック予選と本戦に出場した男女のトップライダーはもちろんロサンゼルスオリンピックでも有力候補であることは間違いないが、まだまだ日本国内では若手を含めて有力ライダーが続々と出てくると予想されるので、是非今後もCURRENT的注目ライダーをはじめ世界へ挑戦する日本人ライダーたちチェックして欲しい。

東京2020オリンピックを境にますます注目を集めるコンペティションシーン。 それらを横目に変わらず進化し続けるストリートシーン。 CURRENT編集部では両シーンがクロスオーバーし、加速する近代スケートボードを独自の目線で情報をお伝えしていきます。
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