【保存版】これを見ればスケートボードの知識がさらに深まる!!スケートボードトリックの「バックサイド/フロントサイド」を理解してより観戦を楽しく。 | CURRENT

【保存版】これを見ればスケートボードの知識がさらに深まる!!スケートボードトリックの「バックサイド/フロントサイド」を理解してより観戦を楽しく。

| 2024.07.26
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近年、オリンピックの正式種目としても採用され、ストリートカルチャーの枠を超えスポーツとして認知されており、更に注目を集めている「スケートボード」。東京オリンピックの時には日本人選手たちの快挙に感動し、心を打たれてスケートボードを始めた方や、彼らのファンになったという方も多いのではないだろうか。

そんなたくさんの人々を魅了するのは、トップライダーたちが繰り出す超高難度トリックの数々だろう。もちろん彼らのトリックが凄いことは見れば分かるものの、ただそれが実際には何のトリックであって、彼らがボードを弾いて着地するまでの一瞬の中で魅せるそのトリックをどういう風にMCやジャッジたちが見極めているのか気になったこともあるはず。

今回はそんなトリックにおけるスタンスについて解説。ライダーによって異なる進行方向に対して左足が前になる「レギュラースタンス」や反対の右足が前になる「グーフィースタンス」をベースに、各ライダーのメインスタンスの反対向きとなる「スイッチスタンス」でトリックを行っているのか、その上でボードを弾いているのは「テール(メインスタンスに対して進行方向の後ろ側)」なのか「ノーズ(メインスタンスに対して進行方向の前側)」なのか、

これらの様々な条件下でトリックをするため混乱しやすい「バックサイド/フロントサイド」について本記事では取り上げる。

「バックサイド/フロントサイド」はトリックをメイクする各セクションによって判断が異なる。ここではストリート種目のコースでよく見られるセクション【フラット・ステア(階段状の障害物)】と【レール(鉄製の手すり状の障害物)・レッジ[カーブボックス](斜めになった箱状の障害物】の2つの場合と、パーク種目のコースでは必ずあるクオーターなどの【アール】の場合の全3セクションを元に「バックサイド/フロントサイド」の判断基準を見ていく。

各セクション別「バックサイド/フロントサイド」の見分け方

【フラット・ステアの場合】 

進行方向に対して背中側が前を向く方向に回転するのが「バックサイド」で、


進行方向に対してお腹側が前を向く方向に回転するのが「フロントサイド」である。

特にこれらのセクションのケースでは特に選手たちのメインスタンスを基準に判断したい。
これに関してはスイッチスタンス、ノーリー(メインスタンスで進行方向の前側を弾く)、回転に関係なく上記の状態で判断される。

ただフェイキー(メインスタンスの後ろ足側に進行する)の場合は進入の仕方が正方向と反対になるため、例外的に逆(お腹側が前を向く方向に回転するのが「バックサイド」背中側が前を向く方向に回転するのが「フロントサイド」)となる。

【レッジ・レールの場合】

トリックをかける対象物に対して背中側からレールに対してアプローチするのが「バックサイド」で、


トリックをかける対象物に対してお腹側からレールに対してアプローチするのが「フロントサイド」である。

これらのセクションのケースに関しても 【ステア・レッジの場合】と同様で、スイッチスタンス、ノーリー/オーリー、そして回転に関係なく上記の状態で判断される。ただフェイキーの場合は同じく逆になるため要注意だ。

【アールの場合】

アールの面に対して背中側に向いてアプローチする場合が「バックサイド」で、


アールの面に対してお腹側に向いてアプローチする場合が「フロントサイド」である。

このセクションのケースでは基本的にアールに対してどちらの向きから入るかで判断となり、フェイキーの場合も同様である。

最後に

スケートボード未経験者や初心者の方にとっては混乱しやすい内容ではあるが、一度理解できればオリンピックやその他の世界大会を観戦する上でより楽しめるのではないだろうか。是非「バックサイド/フロントサイド」を理解するとスケートボードの理解度がより深まるので参考になれば幸いだ。

東京2020オリンピックを境にますます注目を集めるコンペティションシーン。 それらを横目に変わらず進化し続けるストリートシーン。 CURRENT編集部では両シーンがクロスオーバーし、加速する近代スケートボードを独自の目線で情報をお伝えしていきます。
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