Focus of Highlight（フォーカスオブハイライト）とはコンテストにおけるターニングポイントとなったトリックをCURRENT編集部が独自の見解で紹介するコーナー。

今回はパリ五輪予選、OQS2024上海のストリート男子決勝をフォーカス。

今回「Focus of Highlight」となるライダーはこちら。

アメリカのクリス・ジョスリンがトリックセクションの4トライ目で決めたバンクトゥレールオーバーで決めた「アーリーウープバックサイドキックフリップ」


3トライ目の「バックサイドビッグスピンフリップ」を決め、完全に流れを変えた4トライ目に繋げた。


さらにはこの「アーリーウープバックサイドキックフリップ」がさらにクリスを加速させ、最終トライとなる5トライ目の「ノーリーインワードヒールリバート」へと繋げた。
4トライ目のトリックだけでは表彰台に届かず、また5トライ目のトリックだけでも表彰台では届かなかった。
何よりこの「アーリーウープバックサイドキックフリップ」を決めたことで「ノーリーインワードヒールリバート」を1発で仕留められた可能性が高い。
トリックの動きとしては異なる動きなのだが、「メンタル」や「流れ」といった部分は繋がっていくのがスケートボードの面白さであり難しさでもある。


これにより3位となり、アメリカ国内でのパリ五輪出場権争いでもジャガー・イートン、ナイジャ・ヒューストンに次いで3番手に浮上し、出場権争いをしているブレイデン・ホーバンとアレックス・ミドラーをポイントで引き離し一気に優位に立った。

こういった1発のトリックで結果を大きく引き寄せられるスケートボードのコンペディション。
今後のクリスの1発にも期待だ。

CURRENT編集部

東京２０２０オリンピックを境にますます注目を集めるコンペティションシーン。 それらを横目に変わらず進化し続けるストリートシーン。 CURRENT編集部では両シーンがクロスオーバーし、加速する近代スケートボードを独自の目線で情報をお伝えしていきます。

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