[Tony Hawk Vert Areat2023] Road to X GAMES at Salt Lake City (Final) | CURRENT

[Tony Hawk Vert Areat2023] Road to X GAMES at Salt Lake City (Final)

| 2023.06.26
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アメリカ、ソルトレイクシティで現地時間6月23、24日とレジェンド、トニー・ホークが主催するバーチカルの世界大会「Tony Hawk Vert Areat」が開催された。
過去、2021年には女子部門で小川 希花が3位、2022年には男子部門で芝田 元が3位と表彰台に上がっている。


2023年のこの大会はSummer X GAMES2023への出場権が獲得出来る重要な大会となっている。



ルールはWomensは30分間、Mensは40分間で可能な限りランをトライ。
タイムアップ時点でトライに入っていれば最終滑走者まではトライです。





ますは女子決勝。
バートの女子部門の大会が世界でも少ない中、この「Tony Hawk Vert Areat」は世界中のWomensバートライダーの目指す場所となっている。
さらに、7月に開催される Summer X GAMESで初めてバートのWomens部門が開催されそちらの出場権もかかった大会とさらに熱気を帯びた今大会となった。
ファイナルに日本からは13歳の松岡 じゅのとセミファイナルで1位通過を果たした貝原 あさひが出場。
X GAMESパークスタイルの常連のブライス・ウェットステイン[アメリカ]やアリサ・テルー[オーストラリア]
、今大会最年少10歳のリース・ネルソン[カナダ]らが優勝候補となり松岡貝原のライバルだ。


[Womens Final]


[1st トライ]
まずはブラジルのドーラ[ブラジル]が挨拶がわりにフルメイクでスタート、ブライス[アメリカ]も独特のトリックチョイスで続く。
初出場の松岡[日本]硬さが見えたかミス
オーストラリアのアリサは高さのあるライディングでいきなり540を含むフルメイク
セミファイナル首位通過の日本の貝原はハイエアーで会場の空気をキャッチするとフリップインディ、ノーズブラントまでフルメイク
1本目を終えアリサ貝原をリース、ブライスが追う形となった。




[2nd トライ]
アメリカのルビーも持ち前のグラインドトリックで応戦しスコアを重ねた。
ライッカ[ブラジル]がギャップオーバーのフロントリップスライド、フリップインディを決め会場を沸かせた。
松岡[日本]も安定感のあるライディングでフリップインディを決めるなどフルメイク。
アリサ[オーストラリア]は安定してフルメイクする一方、貝原[日本]はタイミングが合わないのかライディング途中で滑走をやめてしまう。

残り時間が半分を切ったところで、アリサ[オーストラリア] が一歩リード、僅差で日本の貝原が追う形となる。








[3rd トライ]
トップ2に追いつきたいカナダのリースもアリウープのリップなどを見せるがフルメイクならず。
アリサ[オーストラリア]がマックツイスト、540などさらに勢いに乗ると、貝原[日本]もフルメイクで応戦し二人が頭一つ前に出た。









[4th トライ]
徐々にライダーに疲れが見えてきている中ブライス[アメリカ]がファイキーポップからのインタフェイキーを決め会場を沸かせる。
貝原[日本]はフェイキーポップグラブで逆転を狙うもメイクならず。







[5th トライ]
最終トライとあってそれぞれ勝負に出るがなかなかフルメイク者がでない中、逆転を狙う貝原[日本]は持ち前のハイエアーコンボでリズムを作り、勝負のフェイキーポップグラブに挑むも決めきれず。




[Womens FInal Result]


優勝 アリサ・テルー [オーストラリア] 89.94
2位 貝原 あさひ [日本] 83.11
3位 リース・ネルソン [カナダ] 78.13
4位 ブライス・ウェットステイン [アメリカ] 77.38
5位 松岡 じゅの [日本] 74.41
6位 ライッカ・ヴェンチュラ [ブラジル] 73.56
7位 ルビー・リレイ [アメリカ] 67.32
8位 ドーラ・ヴァレッラ [ブラジル] 56.56


Best Trick

リース・ネルソン [カナダ]
(Kick Flip Nose Slide Faike / キックフリップノーズスライドフェイキー)



エアーとトリック難易度でアリサ[オーストラリア]と貝原[日本]が頭一つ抜け出ている印象だが、3位とベストトリックを獲得したリース[カナダ]、松岡[日本]も今後大いにこの2強に割って入る伸びしろを感じる大会となった。
いずれにせよ今後のバート女子部門は実力拮抗、面白い戦いが予想される。







[Mens Final]

タレント揃いの男子。
先日のX GAMES JAPAN2023で悲願の初優勝を果たしたフランスのエドアルド・ダメストイ、国際大会表彰台常連のジミー・ウィルキンス[アメリカ]と日本の芝田 元らに他ライダーがどこまでくらいつけるかが注目。





[1st トライ]本目
まずはイギリスのベテラン、ポール[イギリス]が勢いよく飛び出す終始安定したライディングでフルメイク。
オウグスト[ブラジル]は540四連発で会場を沸かす。
同じブラジルのギーは得意の900を挨拶がわりにメイクするとその後もきっちりまとめフルメイクし幸先良いスタートを切る。
優勝候補のエドアルド[フランス]フロントサイド540、ジミー[アメリカ]は得意のノーグラブの540バリエーション、芝田[日本]アリウープ540などまずまずの滑り出しで様子見といったところか。






[2nd トライ]
アメリカのトムがアリウープフルキャブリップスライドなどで見せ場を作る。
この良い流れに乗ったのがギー[ブラジル]だ。
900、720インディグラブなどでフルメイク
芝田[日本]も代名詞トリック、カミカゼなどギアを一段上げフルメイク。


[3rd トライ]
2ndで良いランを見せた芝田[日本]はハイエアーコンボで繋ぎインバートを見せるなど、完全に乗ってきた印象でライディングのバリエーションを披露。
追いつきたいエドアルド[フランス]は果敢に攻めるもプレッシャーからか中盤でミス。








約半分を終えた時点で日本の芝田が一歩リード、ジミー[アメリカ]、ギー[ブラジル]が僅差で追いかける状況だ。
エドアルド[フランス]はスロースターターなのでここからギアが上がってくることが予想された。






[4th トライ]
まずはポール[イギリス]が会場の空気をつかむ、フリップインディなどのバリエーションでフルメイク。
これに続くロニー[ブラジル]もバリアルインディー、スイッチフロントサイドヒールなどフルメイクし
ベテランがこのトライは空気を作っていく。
芝田[日本]も先ほどミスしたシュガーケーンをメイクしさらにスコアを伸ばすフルメイク。
エイドアルド[フランス]は高さのあるキックフリップインディー540などフルメイクで徐々に流れを掴みつつある。




[5th トライ]
先ほどのトライから勢いに乗るエドアルド[フランス]、今度はフルメイクの最後にフェイキー720を見せる芝田[日本]にプレッシャーを与える。
スロースターターの本領発揮だ。


[6th トライ]
猛追を感じる芝田[日本]はハイエアーでのカミカゼを試みるもミス。
追い上げモードのエドアルド[フランス、アリウープフロントサイド540を決めるさらに勢いをつける。






各ライダー勝負所が見えてきたのでここから終盤戦は一気に攻めてくることが予想される。
後半に強いエドアルド[フランス]の猛追を芝田[日本]が引き離せるか。
また百戦錬磨の経験を持つジミーがどこまでスコアアップするかが注目。






[7th トライ]
ジミー[アメリカ]が高さのあるノーグラブ540を決め上位陣に喰らいつく。
芝田[日本]ハイエアーカミカゼを決め突き放しにかかりたいがミス。
追いつくチャンスここはフルメイクしたいエドアルド[フランス]はアリウープフロントサイド540をメイクするも途中でトライを終了。
勝負所で各ライダーがかなりギリギリの攻めを披露。



[8th トライ]
ここまで波に乗り切れなかったトム[アメリカ]がここで魅せる。
アリウープバックサイドリップスライドから高さのある720、そして360フリップインディを完璧にメイク、スイッチバックサイドディザスターからキャブバックリップフェイキー最後はノーハンドのフェイキーヒールとこれまで眠っていた実力者がついに牙をむく。
続くギー[ブラジル]も900を決め、さらにフリップインディーからさらにハンドフリップインディなどフルメイクで応戦。
突き放したい芝田[日本]はギャップオーバーでの5-0バッシュでミス。
エドアルドはフェイキーノーグラブ360のノーズピックで勢いに乗ると360のバリエーションコンボなどで逆転に成功。



[9th トライ]
時間的にもラスト一本。
フラットから現れるオウグストに会場を沸かせる。
ジミー[アメリカ]ノーグラブのギャップオーバービッグアリウープ360もフルメイクはならず。
芝田[日本] 逆転を狙いフェイキー720を狙うも惜しくもミス。
エドアルド[フランス]は尻上がりに調子を上げてラストもしっかり魅せた。








[Mens FInal Result]



優勝 エドアルド・ダメストイ [フランス] 90.80
2位 芝田 元 [日本] 89.55
3位 ジミー・ウィルキンス [アメリカ] 85.27
4位 ギー・クーリ [ブラジル] 80.09
5位 ポール・ロンチェッティ [イギリス] 78.68
6位 トム・シャー [アメリカ] 78.43
7位 ロニー・ゴメス ブラジル] 77.90
8位 オウグスト・アキオ [ブラジル] 69.28



[Mens ベストトリック]
芝田 元 [日本]

(Alley oop Kickflip McTwist / アーリーウープキックフリップマックツイスト)
※世界初成功




フランスのエドアルドがX GAMES初制覇の勢いそのままに今回も実力を発揮し見事優勝。
表彰台常連のジミー[アメリカ]と日本の芝田も僅差でそれぞれ2位、3位となったがこの3者は誰が勝ってもおかしくない実力だ。
今回のファイナルには残っていなかったが、スペインのレオナルドギー[ブラジル]の10代の世代も着実に実力をつけてきており世代間での争いも今後さらに白熱していくことは間違いない。
さらにはベテラン勢も負けておらず、今回ファイナルに名を連ねたポール[イギリス]やロニー[ブラジル]の30代勢もまだまだ衰えを知らない。
バート男子は今世代間も含めた戦国時代を迎えていると言っても過言ではない。
今後の展開も非常に楽しみだ。



















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